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モーリスは安田記念とマイルチャンピオンシップを同年制覇しました

モーリスは2015年の競馬界代表する活躍を見せた馬です。
その活躍が認められて年度代表馬と最優秀短距離馬を受賞しました。
短距離馬が年度代表馬となった例は、1998年のタイキシャトル、2013年のロードカナロア以来史上3頭目という珍しいものでした。
モーリスは2013年の10月に京都競馬場でデビューしました。
デビュー戦では2着馬に3馬身差をつけ2歳馬のコースレコードで勝利を飾りましたが、続く京王杯2歳ステークスは1番人気に推されながら出遅れて6着に敗れました。
しかし続く万両賞で勝利し、2勝目をあげてこの年を終えました。
2014年は、1月12日のシンザン記念から始動し、レースでは3番人気に推されるましたが5着に敗れました。
その後のスプリングステークス、京都新聞杯に出走しましたが4着と7着に敗れ、クラシックレースに出走は出来ませんでした。
その後、白百合ステークスで3着して長期休養に入り、2014年は出走しませんでした。
この休養期間中に美浦トレーニングセンターの堀宣行厩舎へ所属厩舎が変更となりました。
2015年はモーリスの素質が一気に開花しました。
1月25日の若潮賞で半年ぶりに復帰し、そのレースで勝利すると、次走のスピカステークスではスタートでの出遅れがあったにもかかわらず、出場馬中最速の上りタイムである33秒8の切れ味で差し切り、オープン入りを果たしました。
そして続いて出走した重賞のダービー卿チャレンジトロフィーでは、またも出遅れて後方からのレースになったにもかかわらず、最後の直線で見事な末脚を披露して2着馬のクラリティシチーに3馬身半差をつけて勝ちました。
そして6月7日には初のG1レースである安田記念に出走しました。
このレースは混戦ながらも川田騎手鞍上のもと単勝1番人気に支持され、見事にその期待に応えてG1制覇を達成しました。
休養を挟んだ秋初戦は、10月の毎日王冠からの始動を予定していましたが、追い切りの疲れが抜け切れなかったため回避してマイルチャンピオンシップへぶっつけで挑みました。
このローテーションがやや不安視され、安田記念を制した馬ながらもここでは4番人気の評価でしたが、2着馬に1馬身4分の1馬身つけて優勝しました。
この勝利で、モーリスは2007年のダイワメジャー以来となる史上6頭目の安田記念とマイルチャンピオンシップの同一距離のG1を同じ年に制覇するという記録を達成したのです。