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3歳で安田記念を制したリアルインパクト

リアルインパクトは2010年にデビューして7歳まで現役生活を続けたJRAの競走馬で、通算で5勝をマークした馬です。
その5勝の中には3歳の身ながら制したG1の安田記念での勝利も含まれています。
2010年10月の東京競馬場の2歳新馬戦で後藤浩輝を鞍上にデビューしたリアルインパクトは、圧倒的1番人気に応え、2着に3馬身差をつけて快勝しました。
次走の京王杯2歳ステークスでは中団から馬群を割って追い込んだが2着に終わり、暮れの朝日杯フューチュリティーステークスでも惜しくもグランプリボスに交わされ2着に敗れました。
しかしG1レースでの好走は今後に大きな期待を抱かせるものでした。
春は4月のニュージーランドトロフィーで復帰しましたが、内田博幸騎手を鞍上に迎えて挑むも11着に敗れまし。
しかしこのレースをひとたたきして調子が上向き、次走のG1レースであるNHKマイルカップでは3着に好走しました。
この時点で日本ダービーに出走可能な賞金を確保していましたが、陣営はリアルインパクトの距離適性を考え、日本ダービーへは出走せずに古馬相手の安田記念に出走を決めました。
この決断が吉と出て、安田記念では9番人気ながら同じ厩舎のストロングリターンの追撃をクビ差抑えて、1分32秒0のタイムで勝ちました。
安田記念に出走した3歳馬はこのリアルインパクトのみでしたが、これは2004年のメイショウボーラー以来7年ぶりの出来事でした。
1984年のグレード制施行によりこのレースはG1レースに指定されましたが、指定後に初めて3歳馬が勝ったことになったのです。
また、このレースまでリアルインパクトはデビュー以来1勝しかしていませんでしたが、グレード制施行以後に古馬のG1競走で1勝馬が勝利したのは史上初でした。
その後夏は休養し、秋初戦となった毎日王冠では岩田康誠騎手とのコンビで2着に好走しました。
しかし期待された11月のマイルチャンピオンシップでは1番人気を裏切って5着に敗れました。
次走の阪神カップも道中では3番手を追走しながら、直線で他の出場馬に包まれて進路が開かず、内々で詰まったことがこたえて10着に敗れました。
2012年は勝利がなく、2013年の暮れの阪神カップで3勝目をあげました。
そして2014年も阪神カップを連覇で制し、2015年3月には海外遠征した ジョージライダーステークスで勝って5勝目をあげました。
この年の11月で引退しました。